Friday, April 14, 2006

Diary: A windy day out

昨日はイースターの週末になる前の買い物にとCity Centreへ出かけてきた。風が強かったけれど天気はよかったので、思い切ってぐるっと遠回りして散歩しながら行くことにした。その時のことを辿ってみようと思う。

先ずは大学から町の真ん中を流れるウース川まで向かって、そこから川沿いの歩道を歩く。そこに着くまでに頭上の晴れ間が消えて、はるか向こうの雲がやって来て通り雨を降らせていった。雲の動きが早い。虹が出そうな日だ。

川岸を歩くと、買い物袋を両手にぶら下げた人たちとぽつりぽつりすれ違う。町からそれぞれの家に向かっているのだ。僕がキャンパスにある自分の部屋を離れたのは午後四時過ぎ。この時間からCityCentreに行くというのは買い物には遅すぎるし、食事とお酒には早すぎる。

Clifford Tower

歩道を歩いていくと木々の奥にClifford's Towerが見えてくる。11世紀にウィリアム征服王が経てた要塞に起源を持つという。このタワーに登ったことがあるが、天気が良い日にはヨークミンスターをはじめ町の様子が見渡すことが出来るのがよい。それにこの季節になると、黄色い花が隆起した土台の部分を覆う。間近から見上げるととてもきれいだ。

しばらくして、川岸の歩道は終り、町の中心部へと入る。

Off Ouse Bridge


さっき雨を降らせた雲はもう向こうへ行ってしまって、今は傾いた日差しが町を照らす。今日はマーケットがあると聞いていたけれど、僕がついた頃にはちょうど店じまいをするところだった。そこで以前にマグカップとコースターを買った陶芸家の女性と出くわす。どうやら木・金・土と三日間は町の中心の通りに店が出るらしい。急いで見て回ったけれど、幾つか初めてみるお店があってそこで小さなハンドメイドのカードを買う。感じの良いおじさんが売っていた。

その後は、近くのH&MとZaraを物色。特に何も無かったが、Zaraの男物は僕が思ったよりもこなれた感じが良かった。また覘きに行くことになりそうだ。

店を出たら雨がしゃあしゃあと降っている。それでも西の空にはそれほどの雲は無い。全くイギリスらしい天気だ。また晴れるだろうと思って町の逆のはずれにあるミュージアムガーデンを目指す。友人のアンディが撮った水仙と寺院跡の写真が良かったので、行ってみたかったし、食品調達は後回しにすることにした。

つく頃には雨がやんだ。ふと気付くと東の空に虹が出ている。

In the Musium Garden, York, 13 April 2006

やった!と思って開けた芝生に向かって走る。こんな他愛も無い興奮を思い切り楽しむのが僕は好きだ。独り占めにすれば良いものを、思わずカメラを手にとる。しばらくして虹は消えた。

Flowers in the Musium Garden

その後は暫く公園を歩く。やっぱり水仙がきれいだ。陽の光を吸い取ったようによけいに黄色く感じるところがよい。花弁だけ浮きあがって見えた。

さてそろそろかな、と思う。もう六時過ぎていた。街を囲む壁のすぐ外にある大型スーパーへ行くためにゲートをくぐって壁の外にでる。日陰だった壁沿いにも水仙が競うように咲いていた。

The City Wall

何でもこんな風に水仙が都市部に群生しているのは稀だそうで、この時期は街の壁にそって咲く花を楽しみに来る人も多いとのことだった。確かしかに日陰でもきれいに咲いている水仙はなかなか見ていて気分が良かった。 スーパーに着く。そしてどっさりと買い込む。今回は特別おいしそうな豚肉を買ってみた。今度ソテーにしてみようと思う。

A small flat in the dusk

キャンパスに向かう頃には七時はゆうに過ぎていた。街から戻るときは小さなフラットが並ぶ細い道を通るのが慣わしだ。前の芝生には花が咲き、白い花が木のふもとを飾る。陽はいよいよ傾いてきて、木々の影を小さな家の壁に映す。この夕暮れの感じがとても気に入った。炊事の音やにおいが感じられそうだったけれど、それは無かった。それは詩的すぎる。いやむしろ移動と食品の品定めから来た空腹のせいだろう。

ようやく部屋に戻るとすぐに暗くなった。それでも8時近くまでは明るいのは、冬の日照時間の短さの埋め合わせということだろう。 ご飯を作る前に温めたタオルを顔にのせて気分を入れ直す。晩ご飯は手っ取り早くスパゲティーペペロンチーノ。ソーセージに適当な野菜とほうれん草を入れる。気が付けばもう夜だった。ひどく疲れていた。たくさん歩いたのだもの、仕方が無い。声がかかっていた(友達の)友達の誕生日パーティーは街の真ん中のパブでやるという。生憎だったが行かないことにして、ぐったりとする。こんな日があっても良いだろう、と思ってベッドにはいる。昔読みかけた本を手に取るけれど、どこを読んだか思い出すことも出来ずに眠りに落ちた。

1 Comments:

At Friday, 14 April, 2006, Anonymous Anonymous said...

いやぁ、綺麗な写真だねー。
俺もそういう所に住んでみたいな。
前世は絶対、ヨーロッパだったと思うんだよね。

 

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